かげおくり

2015年10月16日 読書
昨日の日記の後は、大丈夫だった。
良かった・・・。


そうちゃんの学校の宿題で
国語の教科書の音読がほぼ毎日出るんだけどね。
 

今やってるのが『ちいちゃんのかげおくり』なの。
私の小学生の頃にも載っていたんだよね。
当時の自分があまりにもじーんときて
絵本を買ったくらい。


そうちゃんが音読するのを、料理とかしながら聞いてて。
両親と、お兄ちゃんと妹っていう家族構成がまるで同じで、
多分子ども達の年も同じくらいで。
大人になり、親になった私はどうしても
登場人物と我が家とをリンクさせてしまう。

お父さんが戦争で、恐らく戦死。
空襲でケガをしたお兄ちゃんを背負ったお母さんと
はぐれる小さなちいちゃん。
そして恐らく、はぐれてしまった間に
お兄ちゃんとお母さんも死んでしまっていて。

家の残骸にある防空壕でひとり、何日も
干し飯をかじって家族を待つちいちゃん。


最後は家族みんなでいつかした、かげおくりをしながら
青い空に吸い込まれていくちいちゃん。
あんまりに幼いから、自分が死んだことにも気付いてなくて。


毎日、音読聞きながら涙がだーーーーー。
毎日目をウルウルさせながら
音読カードにはんこを押す私。


***********************************


小学生だった当時の自分は
ちいちゃんの気持ちばかりに寄りそって読んでいたけれど。
今はどうしても、他の家族の事を考えてしまうよ。


家族を置いて出征して行き、死んだお父さん。
大けがをしてお母さんにおんぶされて、
結果妹を走らせて迷子にさせてしまったお兄ちゃん。


家は燃え、息子は大けがをし、
逃げる最中で小さな娘とはぐれてしまったお母さん。
お母さんの気持ちを考えると、涙がじゃーじゃー出る。
どんなにちいちゃんを心配して
子ども達を守り切れなかったことを後悔して死んでいったのか。


「ママ、また泣いてるの?
 でもねぇ、おれもこれ読むたびにウってなるんだ。
 先生に言ったら『先生もいつも泣きそうになるよ』って言ってた」
とそうちゃんに慰められた。
そうだよね。
想像して、悲しくなったり嬉しくなったり、
そういうのが出来る大人になってね。
そしたらこんな悲しいことは起きないはずなんだよ。


**********************************


さてさて。
昨日までの青空が一転、今日は小雨で寒い。
みいちゃんは制服の上着が着られるようになって
嬉しいらしい。
「やっぱりこれがなくっちゃ、可愛くないよね♪」。
ほんっと女子なんだなー!!


そうちゃんは晴れた日には学校で友達と
かげおくりをして遊んでいるんだって。
「昨日はねー、みんなでお尻つきだして
 尻おくりしたんだーぎゃっはっは!!」。
男子はバカだよなぁ・・・。






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