人格の形成
2008年4月9日長野の、大学時代の友人から手紙が届いた。
年はひとつ上なんだけど、誰よりも抜けてて、頼りなくて、面白くて、オリジナルで、
私の人生の中でいちばん、「面白い、変わった」友人だ。
彼女の部屋に遊びに行くと、お風呂の電球が切れていて、
トイレのU字便座が割れていた。
「お風呂暗いじゃん?」と言ったら「そうなの、暗いからどっちがシャンプーか間違うの」
「便座割れてるね」と言ったら「そうなの、カバーするとき大変でさ〜」
文学部のくせに英語が苦手で、指されると「け、けいちゃん〜何ー??」
文学部のくせに日本語教育の授業も苦手で、いつもテストの時は「どこ出そう!?」とあたふたして、
文学部のくせに古典が苦手で、名前の順で前後していた私たちは
グループワークの時はいつも一緒で「あぁ、けいちゃんいると安心だわ」とお茶を飲んでいた。
でも、書道の時間は、それはそれは綺麗な文字を書くので(書道のゼミだったし)
「字は綺麗なんだけどねー」なんてみんなにつっこまれていたっけ。
彼女は、大学に入学して知り合ったその時から『膠原病』だった。
症候群の総称だからいろんな症状はあるけれど、多分、全身性エリテマトーデスだと思う。
いつも口の中に口内炎を何個も何個も作っては「痛くて食べられないー」と泣き、
ちょっと疲れるとすぐ熱を出して、そのせいで学期末の試験がいつもギリギリで、
そのくせ一日に何個も飲まなきゃいけない薬を飲みたがらなかった。
よく、ふっと消えては旅に出て、熱を出して帰ってきて、
バイトを始めたと思ったら、疲れて熱を出して倒れこんで、
卒業後は、地元へ帰ったと思ったら逃げ出して、やっぱり途中で熱を出して倒れていた。
今も仕事ができなくて、寝込んだり、バイトしたり、救急車で運ばれたりしているみたい。
「遅くなったけど、誕生日おめでとうー」というメッセージと共に送られてきたのは
3色のう○ちくんキャンディー・・・い、いらんわ!!
あと、たまに仰天するくらい野菜を送ってきてくれたりもするし、
いつも彼女の送ってくるものは奇想天外なのだ。
病気になったから、こういう人格になったのか。
病気になる前から、こういう人格だったのか。
でも少なくともこの、今のところ治療法がないという病気は、
彼女の人格に、生活に、未来に、多大なる影響を及ぼしているだろう。
いつも薬を飲まなきゃいけないんだもの。
どんなに恐れて大人しくしていたって、急激に悪くなる時期だってあるんだもの。
嫌になって投げ出してしまったら、そこに確実に病はつけこんでくるし、
妊娠や出産も、かなりきちんと計画して、経過を見守らないといけないらしい。
私みたいに、単純で楽天的にできてるのは、今までが何事もなく
幸せだった証みたいなものだ。
彼女のどこか儚いけれど、すごく強い個性を、奇想天外さを、唯一無二な存在感を、
とてもとても大切に思うし、羨ましく思うし、大好きだと思う。
どうして、どうしてこういう病気があるのかな。
誰か早く治療法を見つけて、彼女をぴっかり元気にしてください。
ステロイドの副作用で顔が丸くなったと言って会いたがらない彼女を思うと、
大学時代の笑顔に合わせて「やっぱりこの子はおかしいや」なんて振り返って苦笑しつつ
なぜか私の方が泣きたくなってしまうのだ。
*****************************
さて、う○ちくんキャンディーはそうちゃんが興味を示したものの
喉に突っ込むと危ないので隠すとして。
うちのアパートの庭には、桜の花びらがいっぱいです!
昨日の風で、散ったのが飛んできたみたい。
2回目のお花見のようなピンクのまばらな絨毯をぼんやり眺めて楽しんでいます♪
年はひとつ上なんだけど、誰よりも抜けてて、頼りなくて、面白くて、オリジナルで、
私の人生の中でいちばん、「面白い、変わった」友人だ。
彼女の部屋に遊びに行くと、お風呂の電球が切れていて、
トイレのU字便座が割れていた。
「お風呂暗いじゃん?」と言ったら「そうなの、暗いからどっちがシャンプーか間違うの」
「便座割れてるね」と言ったら「そうなの、カバーするとき大変でさ〜」
文学部のくせに英語が苦手で、指されると「け、けいちゃん〜何ー??」
文学部のくせに日本語教育の授業も苦手で、いつもテストの時は「どこ出そう!?」とあたふたして、
文学部のくせに古典が苦手で、名前の順で前後していた私たちは
グループワークの時はいつも一緒で「あぁ、けいちゃんいると安心だわ」とお茶を飲んでいた。
でも、書道の時間は、それはそれは綺麗な文字を書くので(書道のゼミだったし)
「字は綺麗なんだけどねー」なんてみんなにつっこまれていたっけ。
彼女は、大学に入学して知り合ったその時から『膠原病』だった。
症候群の総称だからいろんな症状はあるけれど、多分、全身性エリテマトーデスだと思う。
いつも口の中に口内炎を何個も何個も作っては「痛くて食べられないー」と泣き、
ちょっと疲れるとすぐ熱を出して、そのせいで学期末の試験がいつもギリギリで、
そのくせ一日に何個も飲まなきゃいけない薬を飲みたがらなかった。
よく、ふっと消えては旅に出て、熱を出して帰ってきて、
バイトを始めたと思ったら、疲れて熱を出して倒れこんで、
卒業後は、地元へ帰ったと思ったら逃げ出して、やっぱり途中で熱を出して倒れていた。
今も仕事ができなくて、寝込んだり、バイトしたり、救急車で運ばれたりしているみたい。
「遅くなったけど、誕生日おめでとうー」というメッセージと共に送られてきたのは
3色のう○ちくんキャンディー・・・い、いらんわ!!
あと、たまに仰天するくらい野菜を送ってきてくれたりもするし、
いつも彼女の送ってくるものは奇想天外なのだ。
病気になったから、こういう人格になったのか。
病気になる前から、こういう人格だったのか。
でも少なくともこの、今のところ治療法がないという病気は、
彼女の人格に、生活に、未来に、多大なる影響を及ぼしているだろう。
いつも薬を飲まなきゃいけないんだもの。
どんなに恐れて大人しくしていたって、急激に悪くなる時期だってあるんだもの。
嫌になって投げ出してしまったら、そこに確実に病はつけこんでくるし、
妊娠や出産も、かなりきちんと計画して、経過を見守らないといけないらしい。
私みたいに、単純で楽天的にできてるのは、今までが何事もなく
幸せだった証みたいなものだ。
彼女のどこか儚いけれど、すごく強い個性を、奇想天外さを、唯一無二な存在感を、
とてもとても大切に思うし、羨ましく思うし、大好きだと思う。
どうして、どうしてこういう病気があるのかな。
誰か早く治療法を見つけて、彼女をぴっかり元気にしてください。
ステロイドの副作用で顔が丸くなったと言って会いたがらない彼女を思うと、
大学時代の笑顔に合わせて「やっぱりこの子はおかしいや」なんて振り返って苦笑しつつ
なぜか私の方が泣きたくなってしまうのだ。
*****************************
さて、う○ちくんキャンディーはそうちゃんが興味を示したものの
喉に突っ込むと危ないので隠すとして。
うちのアパートの庭には、桜の花びらがいっぱいです!
昨日の風で、散ったのが飛んできたみたい。
2回目のお花見のようなピンクのまばらな絨毯をぼんやり眺めて楽しんでいます♪
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